全15ツアー「OPEN CITY 体験」レポート② バックヤードツアー編
2024/10/30
「SHIBUYAまちびらき2024」では、普段入ることのできない渋谷の場所や、夏休みだけの特別な体験ができる「OPEN CITY 体験」ツアーを行いました。全15ツアーを公募し、239名の方にご参加いただきました。(1ツアーのみ天候不良のため中止となりました)今回は、「裏側スペースに潜入!バックヤードツアー編」として、普段入ることができないバックヤードを巡るツアーの模様をお届けします。
◤THE TOKYO TOILET 清掃体験◢
体験概要:渋谷区の世界的クリエイター16人が手がけた17ヶ所の公共トイレ「THE TOKYO TOILET」。この「THE TOKYO TOILET」の清掃を担当する東京サニテイションによる清掃実演や専門の器具を用いた清掃体験会となります。
開催日 :8月21日(水)
開催場所:神宮通公園トイレ
企画協力:渋谷区観光協会、東京サニテイション
まず、渋谷区観光協会の方から、渋谷区内に17カ所あるTOKYO TOILETの説明があり、本日は安藤忠雄さんデザインのトイレを清掃することが伝えられました。
清掃体験では、鏡や便器の掃除方法について説明がありました。スポンジは便器用と他の場所用で色分けされており、陶器には柔らかい面を使うように指示されました。子どもたちにはトイレットペーパーの三角折りもレクチャーされ、実践しました。大人は便器などを、子どもたちは洗面台を掃除し、最後には電動ブラシや高圧洗浄機で床の掃除を行いました。特に子どもたちは電動ブラシと高圧洗浄機を楽しんで操作していました。この体験を通じて、普段は見えない清掃員の方々の努力に感謝の意を感じる機会となりました。
◤渋谷区役所本庁舎見学ツアー◢
体験概要:2019年に新しくなった本庁舎ツアーでは災害対策本部会議室や区議会議場などに加え、区長室も特別にご案内します。災害対策本部会議室では最新の防災システムやアプリなどの災害情報ツールなど紹介。夏休みの思い出にミニハチと記念撮影もできます。普段はなかなか入れない空間に潜入してみませんか?原宿や渋谷駅方面を一望できるスペース428もおすすめの撮影ポイントです。15階からの景色はとても気持ちよい開放感を楽しめます。参加者には防災食をプレゼント!夏休みの自由研究にもぴったりな渋谷区役所本庁舎見学ツアー募集にぜひご参加ください。
開催日 :8月22日(木)2回開催
開催場所:渋谷区役所本庁舎内
企画協力:渋谷区
防災室にて、大型モニターを通じて渋谷区内の様子をリアルタイムで観察し、マルチモニターで各局のテレビ放送を同時に視聴しました。防災担当者から、災害時に行われる具体的な対応について説明を受けました。前日にゲリラ豪雨が発生していたため、参加した親子も深い関心を持って話を聞いていました。
その後、普段は入れない区長室を見学しました。子供たちはやや緊張していたため、区長への質問は少なかったものの、区長室内に飾られていたハチ公のフィギュアなどに興味深々で、特別な体験を楽しんでいました。
さらに、区役所内の議場では、各議員席に座って議会の説明を受けました。通常は傍聴席からしか見られない場所に座り、氏名標を立てる体験も行いました。これにより、改めて地域がどのように運営されているかなど行政について学ぶ良い機会を得ることができました。
参加した保護者の方々からも「今まで知らなかったことが多く、勉強になった」との声が寄せられました。
◤ 館内ツアー「Bunkamuraクルーズ」◢
体験概要:「船」をモチーフに設計された複合文化施設Bunkamuraを、豆知識トークとともに周遊する館内ツアー。通常営業中には立ち入れない舞台上にもご案内します。35年の歴史を持つ建物の随所に潜む演出をじっくり辿ってみませんか。
開催日 : 9月3日(火)(台風7号の接近により当初の開催予定日を中止し、日程を変更して開催いたしました。)
開催場所:Bunkamura館内(オーチャードホール他)
企画協力:Bunkamura
見学の流れは、受付前のモニターでの座学から始まり、建物正面での説明、カフェレストラン「ドゥ マゴ パリ」、シアターコクーン、そしてオーチャードホールの順に進みました。船長やクルー姿のスタッフによる案内は、まるで豪華客船の船内を見学しているような素敵な演出でした。
建物のデザインについて説明を受けることで、新たな発見がありました。正面入口には船の帆をモチーフにしたデザインが施され、エントランスホールに向かう天井は波を意識したデザイン、階段の手すりは船の欄干を模しています。施設内の至るところに船をモチーフにしたデザインが散りばめられており、その解説を聞かなければ気づかなかったことを学びました。これらの解説を聞くことで、Bunkamuraの新たな魅力に気づくことができました。
参加者は普段は気づかない建物の細部に感動し、新しい視点でBunkamuraを楽しむことができました。